強い苗を育てるために必要なこと

私たちが住んでいる場所では、屋外で植物を育てる期間が限られます。そのため、できるだけ種蒔きを室内で始めたいのですね。

室内で種蒔きをすると、発芽した後、ポット上げして苗を育てることになります。定植できるサイズにまで苗が育ったら畑やコンテナーに定植するわけです。

一番の難関は発芽でして、植物によっては、発芽に時間がかかるものや、ちゃんと条件を整えていてもなかなか発芽してくれないものもあります。

上手く発芽させることができれば、次は育苗です。発芽しても、丈夫な苗を作ることができなければ定植しても元気に育ってくれません。

「育苗」に真面目に取り組むようになったのは去年からですが、だんだんとコツがわかってきました。

勘違いしやすいのは、ていねいに育苗すれば丈夫な苗に育つということ。日光と水が大切なのは、どの植物でも同じですが、だから私は水を切らさないように苗を育てていたのです。

でも、実はそれは間違いで、発芽した後はどちらかというと乾燥気味に育てる方が強い苗に育つということに、やっと気づきました。

もちろん、種類によって水を好む植物をそうでないものとがあります。だから、それぞれに水加減を変えることも必要です。

でも、どんなに水を好む植物であっても、常に水を与えすぎてしまうと、かえって強い苗には育たないのです。

園芸店で苗を購入してすぐ畑や花壇に植え替えると、苗トレイの土がカラカラに乾燥していた、なんて経験はないでしょうか。あれは、園芸屋さんが怠けて水を与えていないのではなく、わざとそうしているのです。土が乾燥してしまっていても、植物の根っこはトレイの中でグルグルとコイル状に成長しているはずです。

水を与えすぎてしまうと、植物の根っこは自ら水を求めて伸びることをしなくなってしまいます。そのため、根の成長が遅くなるのです。

逆に乾燥気味にしておくと、根っこは土の中の水分を求めてぐんぐんと伸びるのです。その結果として、トレイやポットの中でグルグルに白い根が回っている、そんな状態にまで苗を育てられるのが理想というわけですね。


今日は、バジルの苗を定植しました。水を与えたくなるところを我慢して、なるべく乾燥気味に育てたつもりの苗です。

プロの育苗とまではいきませんが、しっかりと根が回っていると自画自賛。

人間の子どもも同じかもしれませんが、甘やかしすぎてはいけないということですね。育苗で甘やかしてしまうと、広くて厳しい自然世界に出たときに、強く生きることができなくなるのです。






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