連作障害とコンパニオンプランツ

連作障害というものがありまして、前シーズンと同じ作物を同じ場所で栽培すると出来が悪くなることをいいます。その理由はいくつかあるようですが、一つに、同じ野菜や花を連続して育てることで土壌の栄養不足があります。

作物によって必要な栄養素は異なってきます。そのため、ある作物を栽培した後の農地では、栄養に偏りが生じてしまいます。にもかかわらずそこで同じ作物を連続して栽培すると、その作物に必要な栄養素が足らない状態で栽培を開始することになるため、出来が悪くなってしまうという理屈です。

もう一つの大きな問題は、病気や害虫のリスクです。作物によってかかりやすい病気や害虫の傾向が異なります。連続して同じ作物を同じ場所で栽培してしまうと、病気や害虫による被害のリスクが高くなるのです。

連作障害は同一作物の栽培を避ければ対策できるというわけではありません。大きなカテゴリーで同じ仲間の野菜を作るのもNGです。例えばナスを作った跡地でトマトを作ると、いずれもナス科の植物ですから連作障害のリスクが高くなります。

しかも、連作障害は2年連続して同じ作物の栽培を避ければいいというものではありません。連作障害が出やすい作物とそうでないもの、1年でOKなものもあれば、3~4年連作を避けるべき作物もあります。

では、この連作障害を避けるためにはどうすればいいのか。対策として、私たちが取り組みやすいと考えているのが次のようなことです。

  1. 輪作(作る野菜をローテーションする)
  2. 土壌づくり
  3. コンパニオンプランツ


1.輪作

要するに、同じ仲間の作物を同じ場所で作らないようにするということです。分かりやすくするには、畑を3~4つのゾーンに分け、葉物、実物、根菜野菜をローテーションしていきます。3カテゴリーの野菜をローテーションすれば、同じ作物を栽培するのは3年に一度ということになります。4ゾーンに分ける場合は、以上の3カテゴリーに加えて「お休み」ゾーンを作るということになります。

ただし、ジャガイモは根ものと思いがちですが実はナス科です。そのためローテーションの中には含めず、あえて同じ場所で連作する人もいるようです。うちではジャガイモは毎年作る作物ではないので、あまり問題としていません。

また、大根やニンジンは連作する方が出来が良くなるという意見もあります。このへんは、やり方や環境によっても変わってくるのかもしれませんね。実際に自分で試してみることが大切だと思います。


2.土壌づくり

野菜を育てた後の畑は、栄養素のバランスが悪くなっているので、翌年栽培を開始する前に土壌を整え栄養バランスを整えておくようにします。

我が家ではコンポストを作っていますが、自作コンポストで足らない分は業者から購入します。コンポストを購入したときは、シーズンの最初に土に混ぜます。自宅で作ったコンポストは夏の間堆肥化が進むので、シーズン中はしっかりと堆肥化、熟成させるようにして、シーズンの終わりに畑に投入するのが理想的です。


3.コンパニオンプランツ



同じ用地あるいは近くで栽培する作物には相性があります。相性の良い組み合わせで野菜を作ると、いずれも出来が良くなりますが、反対に相性の悪いものを組み合わせてしまうと上手くできなかったりします。

よく知られているのは、トマト+バジルです。トマトは日光が大好きな野菜ですが、水分に対してはそれほど貪欲ではありません。しっかり育った苗を植えた後はどちらかというと乾燥気味で育てる方がいいくらいです。大切なのは、水分を安定供給することです。水分が多かったり少なかったりとばらつきがあると実に裂け目ができたりします。だからといって、予想外の雨などに降られると、外で栽培しているトマトにはどうすることもできません。

一方のバジルは水分が大好きな植物です。だから、トマトとバジルを組み合わせると、両方ウィンウィンの関係になるわけです。しかも、バジルを植えることでトマトの害虫、アブラムシを遠ざけることができ、一石二鳥です。

コンパニオンプランツはその他にもいろいろな組み合わせがあり、また人によってこれがいいという人もいればよくないというふうに、意見が分かれるパターンもあります。

とにかく、コンパニオンプランツを行って、複数の作物をいっしょに作ることで、栄養素の偏りを減らしたり害虫のリスクを抑えることができます。


去年うちの畑で大活躍してくれたのが、バジルとマリーゴールドです。バジルは虫よけになると聞いて、トマトのまわりだけでなく、畑の至る所に植えました。マリーゴールドもアブラムシなどを遠ざける効果がありますが、さらに鉢や蝶など、受粉を手助けしてくれる昆虫を引き寄せる効果もあります。

ちなみに今年予定しているコンパニオンプランツのパターンは、以下のようなものです。

  • トマト+シソ(シソとバジルは同じシソ科で、同様の効果が期待できる)
  • トウガラシ+ナスタチウム+レタス
  • ニンジン+パースニップ

ナスタチウム(カプシン)にもアブラムシを遠ざけ、受粉補助者を引き寄せる効果があります。また、レタスなどキク科の植物にも害虫を遠ざける作用があるようです。今年試してみます。

ニンジンとパースニップの組み合わせは、どちらかというと農地の有効利用です。パースニップは収穫までに時間がかかり、その間にニンジンを育てることができるというので、試してみることにしました。

ズッキーニやキュウリにもコンパニオンプランツを植えようと思っています。




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